インフルエンザ
インフルエンザウイルスが発見されてすでに60年になり多くの研究がなされていますが、その実体は不明な部分が多いようです。インフルエンザウイルスにはABCと3型あり流行としてみられるのはAとB型です。世界的な大流行を起こすのはA型にかぎられています。世界的な流行は1918年のスペインかぜで 全世界で6億人が感染し2000万人以上の人が死亡しました。日本での死者は38万人に達しました。その後1957年のアジアかぜ、1968年の香港かぜと20世紀に3回の大流行を経験しました。

インフルエンザの症状は急激に発熱、頭痛、全身倦怠感、筋関節痛などの全身症状では始まり 39度C〜40度Cの熱が2〜4日続き 熱が下がり始めると 咳、鼻汁がみられ ほぼ1週間の経過で軽快します。潜伏期は2〜3日ですので家族のなかで短期間に発症することがあります。ウイルス感染期間は5日前後ですので、かかりましたらこの期間は学校はお休みするようにしましょう。合併症は肺炎、気管支炎、といった呼吸器合併症が多くお年寄りの死亡原因の多くがこれによるものです。合併症で問題となるのは幼児(1歳〜3歳)に発症する脳炎、脳症です。発熱後 極めて短期間にけいれん、意識障害が出現し急速な症状進行が特徴的です。半数が死亡し 助かっても神経学的後遺症を残すことから予後が極めて悪く実態把握が緊急の課題です。

現在インフルエンザの診断は迅速キッドといって鼻の粘膜を綿棒でとり20分でA型かB型いずれかのインフルエンザに感染しているかどうかがわかります。その結果、抗インフルエンザ薬を早めに服用することで発熱期間がみじかくて済みます。この診断、治療は今一般の小児科、内科医院で受けることができます。最後にインフルエンザワクチンについてです。現在のワクチンはAB両型に効果をもつ精製されたワクチンです。任意接種で有料となります。成人は1回接種、13歳以下は2回接種となります。また、千葉市在住の65歳以上の人は個人負担1000円で受けることができます。ウイルスの変異によりその効果が疑問視されていますが調査ではB型はやや劣っているものA型には有効であったと報告されています。